2025-04-21
国税庁は令和7年3月27日、源泉所得税のキャッシュレス納付体験コーナーを開設した。
源泉所得税のキャッシュレス納付体験コーナーとは、e-Taxソフト(WEB版)と同様の画面操作を用いて、給与所得・退職所得等の所得税徴収高計算書(一般用及び納期特例用)及び報酬・料金等の所得税徴収高計算書について、作成・送信・キャッシュレス納付手続(ダイレクト納付・インターネットバンキング)の一連の流れを体験することができるツールである。
動作環境は、パソコン(Windows10、11 ブラウザ Google Chrome、Microsoft Edge、Firefox MacOS14、15 ブラウザ Safari)の他、スマートフォン(iOS18ブラウザ Safari、Android11ブラウザ Google Chrome)からも利用することができる。
この体験コーナーは、事前準備が不要でe-Tax操作性を気軽に体験でき、デモ操作であるため、ミスを気にすることなく、何度でも利用することができる。基本的な操作方法については、別途「源泉所得税のキャッシュレス納付体験コーナーの操作方法」がPDFファイルで用意されているので、参照しながら手順の確認をすることもできる。
また、パソコン(Windows)を利用している場合、オフライン環境でも利用することができる「源泉所得税のキャッシュレス納付体験コーナー」が用意されており、このソフトをダウンロードし、実行することで(インストール不要)、インターネットに接続することなく「源泉所得税のキャッシュレス納付体験コーナー」の操作を体験することができる。
ダウンロード版の場合、WEB版とは異なり、Windowsパソコン(Microsoft Windows 10(64ビット版)、Microsoft Windows 11(64ビット版))のみの動作確認であり、Macやスマートフォンでは利用はできない。
国税庁では、令和7年(2025年)までにキャッシュレス納付割合を4割とする目標を設定し、利用拡大を促進しており、e-Taxを利用して預貯金口座から振替により納付する「ダイレクト納付」、インターネットバンキングを利用する「インターネットバンキング等」、国税クレジットカードお支払いサイトを利用する「クレジットカード納付」、預貯金口座から振り替える「振替納税」はキャッシュレス納付に分類される。
「源泉所得税のキャッシュレス納付体験コーナー」で体験できるキャッシュレス納付は、「ダイレクト納付」、インターネットバンキングを利用する「インターネットバンキング等」のみとなっているが、利用者識別番号の取得は不要で、実際にe-Taxによる送信や納付が行われることはないため、入力ミス等を心配することなく、申告から納付までの一連の手続きを体験することができるため、顧問先に説明する際の資料としても利用することできる。
ダウンロード版については、パソコンにインストールすることも不要であるため、一度確認しておくとよい。
(参考)源泉所得税のキャッシュレス納付体験コーナー