2017-11-14
今日はそれぞれ収益、費用と混同しやすい益金と損金について一緒に学んでいきたいと思います。
結論から言うと、
収益と費用は企業会計上の収入・支出で 収益-費用=利益
益金と損金は税務会計上の収入・支出で 益金-損金=所得
になります。
何が違うかというと、収益と認められても益金とは認められないものや 費用と認められても損金とは認められないもの等があるためです。以下の4種類です。
①益金算入 益金であるが収益ではないもの
②益金不算入 収益であるが益金ではないもの
③損金算入 損金であるが費用ではないもの
④損金不算入 費用であるが損金ではないもの
一つひとつの説明は省きますが、とても手間が掛かりそうですよね。
このような違いが生まれる背景には企業会計と税務会計の特徴が関係しています。
企業会計は利害関係者に対する有益な情報の提供を目的としていて、経営者に経理・決算に関する一定の裁量を認めているのに対し
税務会計は課税の公平性の確保を目的としていて、恣意性を排除するために所得の計算方法に厳格なルールを設けています。
このため、細かい部分で差異が生じるので調整が必要になるというわけです。
流れとしては収益から費用を引いて利益が確定した後、そこに①~④の要素をそれぞれ加算・減算して所得を計算していくことになります。
さわりの部分しか触れませんでしたが、これからも勉強を続けていきたいと思います。
大森でした。