2017-12-18
国税庁が15日に公表した2017年度税理士試験結果によると、合格者は前年より39人(5.2%)多い795人だった。第67回目となる今回の税理士試験は、前年から7.3%減の3万2974人が試験を受けた結果、一部科目合格者は同19.6%増の5839人で、合格科目が5科目に達し税理士資格を取得した者は795人、うち、女性は全体の26.5%にあたる211人。一部科目合格者を含めた合格率は同4.3ポイント増の20.1%だった。
合格者を学歴別にみると、「大学卒」が622人で最も多く、次いで「専門学校卒」が77人、「高卒・旧中卒」が56人、「短大・旧専卒」21人、「大学在学中」が3人、「その他」が16人となっている。昨年と比べ、「短大・旧専卒」が1人減ったほかは、「大学卒」が26人増、「高校・旧中卒」が5人増、「専門学校卒」が2人増、「大学在学中」が1人増、「その他」が6人増とそれぞれ増加している。
年齢別では、最多が「41歳以上」の277人、以下、「36~40歳」の173人、「31~35歳」の163人、「26~30歳」の124人、「25歳以下」の58人の順。全体の年齢階層別の割合は、前年も1位の「41歳以上」が前年を2.1ポイント下回るも34.8%を占めてトップ、以下、前年3位の「36~40歳」が21.8%で、前年2位の「31~35歳」(20.5%)を逆転し、「26~30歳」が15.6%、「25歳以下」が7.3%で続いている。
11科目ある試験科目の平均合格率は、前年を3.8ポイント上回る17.0%。科目別では、「財務諸表論」が前年を14.3ポイントと大きく上回る29.6%でトップ、全体の合格率を引き上げた。以下、「住民税」が14.3%、「簿記論」が14.2%で続く。一方、最低は「国税徴収法」の11.6%で最難関科目となった。ほかの主な科目では、「法人税法」12.1%、「所得税法」13.0%、「消費税法」13.3%、「相続税法」12.1%などだった。
2018年度(第68回)の税理士試験は、来年5月8日に受験申込の受付を開始、同年5月18日に受験申込の受付を締め切り、同年8月7日〜8月9日にかけて試験を実施し、同年12月中旬に合格者を発表する予定。なお、2018年度与党税制改正大綱には、税理士試験の手数料を、受験科目1科目の場合は4000円(現行:3500円)に、受験科目が2科目以上の場合は1科目の加算額を1500円(同1000円)に引き上げる案が盛り込まれている。
この件については↓
http://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka2017/01.htm