2019-06-11
2018年1月に開始した「つみたてNISA」の口座数は、2018年12月末時点で約104万口座と、1年間で100万口座を突破したことが、金融庁が発表した「NISA口座・ジュニアNISA口座の利用状況調査」で分かった。同口座数は2018年9月末時点から18.4%増加し、NISA口座数全体の増加に大きく寄与。また、つみたてNISAは、20歳~40歳代が約66%を占めるなど、個人投資家のすそ野が広がりつつある。
NISA(一般・つみたて)の総口座数は、2018年12月末時点で1253万7270口座、うち、「一般NISA」は1150万667口座、昨年1月から開始した「つみたてNISA」の口座数は103万6603口座。NISA(一般・つみたて)の総買付額は15兆7273億8474万円で、うち、「一般口座」は15兆6342億7971万円、「つみたてNISA」の買付額は931億502万円だった。
つみたてNISA口座開設者の傾向をみると、一般NISAと比べ、20歳代~40歳代による口座開設の割合が多いことが特徴。一般NISAの口座開設者は、60歳代が約23%で最多、次いで70歳代が約21%で、20歳代~40歳代の口座開設者は合計で約30%に過ぎない。一方、つみたてNISAの口座開設者は、40歳代が約26%で最多、次いで30歳代が約25%など、20歳代~40歳代が6割半ば(65.7%)を占めている。
なお、ジュニアNISA取扱全金融機関337法人を集計した結果、2018年12月末時点のジュニアNISAの口座数は、31万2467口座、その買付額は1163億7020万円となっている。2016年1月からスタートしたジュニアNISAは、祖父母や両親が子や孫のために金融機関に専用口座(未成年者口座)を開設して投資する場合、年間80万円の非課税枠を設ける制度。