新型コロナ懸念の税務署、徹底消毒で続々と業務再開

新型コロナウイルスの影響で業務を中断していた税務署が続々と業務再開している。高知・須崎税務署では、2月28日に来署した納税者が新型コロナウイルス感染症に感染していたことが判明。念のため、確定申告会場での申告相談及び総合窓口業務を一時中断していたが、保健所の指導の下、消毒・清掃作業が終了したことから3月9日から確定申告会場での申告相談及び総合窓口業務を再開した。

大阪・堺税務署では、3月10日、職員A(男性、50代・自宅待機中)が 、 新型コロナウイルス感染症に感染していることが判明。職員Aは、3月4日に感染が判明した 同署の職員B(女性、60代)の濃厚接触者と判断され、保健所の指示により検査を受検したところだった。職員Aは、内部事務に従事していたが、2月25日以降、税務署の総合窓口及び確定申告会場での業務には従事していなかった。

境署では、3月4日に職員Bの感染が判明後、総合窓口業務・申告相談を一時中断していたが、保健所立ち合いの下でBが従事した区画の消毒を終えたほか、念のため別フロアに設けられた確定申告会場を始め納税者が来署する区画を中心に広範囲を徹底消毒。さらに保健所指導のもと濃厚接触者の特定を行い、該当職員21名を自宅待機させるなどの体制整備を行った上で、3月6日から総合窓口や確定申告会場の業務を再開している。

そのほか、3月6日に大阪・下京税務署の職員C(男性、60代・自宅待機中)が感染していることが判明。Cは、前出の堺税務署の職員Bと同居の配偶者で、下京署の内部事務に従事していたが、 同署の外部にある確定申告会場での業務には従事していなかった。また、保健所の指導の下、濃厚接触者の特定を行い、同署の職員5名が濃厚接触者と判断されたが、いずれも、3月5日から念のため自宅待機させている。

下京署では、3月4日に職員Cの配偶者Bが感染したことが判明した時点で、総合窓口業務を一時中断し、保健所の指導の下、Cが事務に従事した区画や納税者が来署する区画の消毒は既に終え、3月5日午後1時から、総合窓口業務を再開。3月9日からも、同署の総合窓口及び税務署の外部にある確定申告会場は、通常どおり業務を行っている。なお、国税庁によると3月10日現在、業務を中断している税務署はないとしている。

確定申告期における税務署の執務状況(新型コロナウイルス感染症関連)は↓
http://www.nta.go.jp/data/cv_info.pdf