2021-01-14
国税庁が昨年12月に公表した2020年度税理士試験結果によると、合格者は前年より101人(13.5%)少ない648人だった。第70回目となる今回の税理士試験は、前年から10.4%減の2万6673人が試験を受けた結果、一部科目合格者は同2.5%増の4754人で、合格科目が5科目に達し税理士資格を取得した者は648人、うち、女性は全体の24.4%に当たる158人。一部科目合格者を含めた合格率は同2.2ポイント増の20.3%だった。
合格者を学歴別にみると、「大学卒」が509人で最も多く、次いで「専門学校卒」が72人、「高卒・旧中卒」が38人、「短大・旧専卒」13人、「大学在学中」が2人、「その他」が14人となっている。また、年齢別では、最多が「41歳以上」の247人(構成比38.1%)、以下、「36~40歳」の136人(同21.0%)、「31~35歳」の126人(同19.4%)、「26~30歳」の96人(同14.8%)、「25歳以下」の43人(同6.6%)の順となっている。
11科目ある試験科目の平均合格率は、前年(15.5%)を1.8ポイント上回る17.3%。科目別では、「簿記論」が前年を5.2ポイント上回る22.6%でトップ、次いで、「財務諸表論」が19.0%、「住民税」が18.1%で続き、全体の合格率を引き上げた。一方、最低は「相続税法」の10.6%で最難関科目となった。ほかの主な科目では、「法人税法」16.1%、「所得税法」12.0%、「消費税法」12.5%などだった。
2021年度(第71回)の税理士試験は、本年5月6日に受験申込の受付を開始、5月18日に受験申込の受付を締め切り、8月17日~8月19日にかけて試験を実施し、12月17日に合格者を発表する予定となっている。日程については、今後変更される場合があり、また、受験願書の提出方法については、郵送のみ(一般書留、簡易書留又は特定記録郵便)となるので、注意が必要だ。
この件については↓
https://www.nta.go.jp/taxes/zeirishi/zeirishishiken/shikenkekka/70/kekka.htm