2016-07-14
人事院・国税庁がこのほど公表した2016年度国税庁経験者採用試験（国税調査官級）の受験案内によると、同年度の採用予定数は200人で大幅増となった。受験資格は、2016年４月１日現在において、大学等を卒業した日又は大学院の課程等を修了した日のうち最も古い日から起算して８年を経過した者。試験申込は、インターネットにより８月５日から８月18日まで受け付ける。 第１次試験は９月25日、合格発表は10月19日。第２次試験は11月５日、６、12、13日の指定する１日で、合格発表は11月25日。第３次試験は11月下旬又は12月上旬で指定する１日。最終合格発表は12月20日で、2017年４月１日付の採用となる。過去４回実施した同試験での採用者数は、2009年度９人→2011年度21人→2014年度15人→2015年度24人。これに対し2016年度の採用予定数200人は、桁違いの採用者数となる。 最終合格者は、採用候補者名簿（１年間有効）に記載され、国税庁では、この名簿の中から採用者を決定し、採用は、原則として2017年４月となる。国税庁職員の採用は、税務職員試験・国税専門官試験による新規採用が基本だが、国税庁職員の年齢構成をみると、戦後の大量採用の波がそのまま残って30歳代が谷にあたり少ないことから、これを是正するため社会人経験者の採用を大幅に増やすことにしたもの。 事務官からスタートする税務職員試験・国税専門官試験採用者とは異なり、国税調査官級での採用となる。このため、職務経験を通じての高い知識や能力が求められる。法人等の財務・経理・税務に関する事務や金融機関等での貸付け・資金運用等に関する職務、税理士・公認会計士等の業務の補助の職務、ＩＴパスポートや英語検定１級など電子取引や国際取引の税務調査での有用な資格の持ち主等の人材を求めている。 国税庁経験者採用試験（国税調査官級）の受験案内は
http://www.jinji.go.jp/saiyo/siken/jyukennannnai/shiken104.pdf
