2022-01-17
チャットボットの税務職員「ふたば」による2021年分所得税確定申告に関する税務相談の受付けが1月11日からスタートしている。チャットボットとは、「チャット(会話)」と「ロボット」を組み合わせた言葉で、質問したいことをメニューから選択するか、自由に文字で入力すると、AI(人工知能)を活用して自動で回答するシステム。医療費控除や住宅ローン控除など問い合わせが多い質問に自動回答する。
チャットボットが対応している所得税の確定申告に関する相談については、確定申告の手続きに関すること、給与所得・年金の所得に関すること、配当所得・株式の譲渡所得に関すること、不動産の譲渡所得に関すること、医療費控除・住宅ローン控除に関すること、e-Taxや確定申告書等作成コーナーの操作に関すること、2021年分の税制改正に関することなど。
さらに、社会保険料控除・小規模企業共済等掛金控除・生命保険料控除・地震保険料控除・寄附金控除(ふるさと納税)・雑損控除・寡婦・ひとり親控除、勤労学生控除・障害者控除・配偶者(特別)控除・扶養控除・基礎控除に関することがある。なお、チャットボットが対応しているのは2021年分のみで過去の年分は対象外。年末調整に関する質問はすでに終了しており、2022年分の年末調整の相談は10月にスタートする予定だ。
国税庁では、チャットボットは有人によるチャットではなく、質問の意図をAI(人工知能)が認識しない場合には表現を変えて再度入力してみること、日本の国内の居住者に適用される所得税を前提としており、非居住者には対応していないこと、また、回答は専門用語を一般的な用語に置き換えて説明している場合があるため回答に不明な点がある場合にはタックスアンサー等を確認すること、などに注意を呼びかけている。
この件については↓
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/chatbot/index.htm