2022-08-18
2021年度のe-Taxの利用合計件数は約4243万件で前年度に比べて6.9%増加したことが、国税庁が公表した2021年度におけるe-Tax(国税電子申告・納税システム)の利用状況で分かった。このうち、申告におけるe-Taxの利用件数は約454万件で同5.6%増加したが、これらを含む主要手続きの利用件数の合計では、約2804万件で同▲0.9%とほぼ横ばいでの推移となった。
項目別の申告関係の利用件数は、「所得税」1529万1265件(前年対比7.5%増)、「法人税」256万8391件(同5.9%増)、「消費税(法人)」183万7153件(同5.0%増)、「消費税(個人)」92万3382件(同2.9%増)、「印紙税」9万3839件(同5.7%増)、「相続税」4万4035件(同92.7%増)、「酒税」4万165件(同6.0%増)と、申告におけるe-Tax利用率は順調に増加しており、申告関係全体では、前年度に比べて5.6%増の453万9548件となった。
また、申告関係以外の主要手続きでは、「給与所得の源泉徴収票等(6手続き)」が264万6971件(前年対比6.4%増)と増加したが、「電子申告・納税等開始(変更等)届出書」436万8892件(同▲28.4%)、「納税証明書の交付請求」21万6480件(同▲12.6%)、「利子等の支払調書」7095件(同▲5.3%)と減少し、これらの合計では前年度に比べて▲18.2%の723万9438件となった。
そのほか、上記以外の「申請・届出等手続き」は前年度から26.3%増の1439万4790件と大幅に伸びた。以上の結果、本年3月末現在の全体でのe-Taxの利用件数の合計は同6.9%増の4243万2458件と順調に増加している。ちなみに、主な手続きのe-Tax利用率は、「所得税申告」が59.2%、「法人税申告」が87.9%、「消費税申告(法人)」が88.7%など高い割合だが、「相続税申告」は23.4%と低い。
なお、2021年度の納付手段の割合は、納付件数合計4795万件のうち、キャッシュレス納付件数は1543万件でその割合は前年度に比べて2.9ポイント増の32.2%だった。内訳は、「振替納税」が12.6%、「電子納税」18.0%、「クレジットカード」1.5%となっている。また、キャッシュレス納付以外では、「窓口での納付」が62.7%(金融機関窓口60.5%、税務署窓口2.1%)、「コンビニエンスストア」5.2%となっている。
この件については↓
https://www.e-tax.nta.go.jp/topics/0408pressrelease01.pdf