公認会計士試験の合格者、11年ぶり高水準の1456人

金融庁の公認会計士・監査審査会が発表した2022年公認会計士試験結果によると、合格者数は前年に比べ96人(7.1%)増加の1456人となり、2011年(1511人)以来、11年ぶりに1400人を超える高水準だった。願書の提出者数は、前年を32.4%上回る1万8789人(男性1万3935人、女性4854人、女性比率25.8%)で、論文式合格者数は1456人となり、合格率は同▲1.9ポイントの7.7%だった。

短答式試験合格者数は前年比▲3.9%減少の1979人、前年・前々年の短答式試験合格による短答式試験免除者数は同1.9%増の2088人で、合計同18.8%増の4067人が論文式試験を受験し、1456人が最終的に合格している。また、論文式試験の一部の試験科目について、合格発表の日から起算して2年を経過する論文式試験まで免除を受けることができる一部科目免除資格取得者は504人だった。

今回の合格者の最高年齢は58歳、最低年齢は17歳で、平均年齢は過去最低の24.4歳。女性は全体の22.5%を占める327人。合格者の学歴は、44.1%(642人)が「大学在学(短大含む)」、43.4%(632人)が「大学卒業(同)」。また、合格者の職業は、「会計士補」(3人)以外では、「学生」(58.2%)・「専修学校・各種学校受講者」(7.9%)が66.1%(963人)を占め、次いで「無職」が18.6%(271人)などだった。

なお、2022年試験の合格点は51.6%以上の得点比率(偏差値による)だったが、試験科目のうち1科目につき得点比率が40%未満のものがある場合は不合格となった。合格率は7.7%、短答式試験受験者等の合格率は11.8%だった。一部科目免除資格取得の得点は、56.0%以上の得点比率で、合格発表の日から起算して2年を経過する日までに行われる論文式試験において、当該科目が申請により免除される。

試験結果の詳細は↓
https://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/ronbungoukaku_r04.html