公認会計士試験合格者、12年ぶり1500人超の高水準

金融庁の公認会計士・監査審査会が11月17日に発表した2023年公認会計士試験結果によると、合格者数は前年に比べ88人(6.0%)増加の1544人となり、2011年(1511人)以来、12年ぶりに1500人を超える高水準となった。願書の提出者数は、前年を8.1%上回る2万317人(男性1万4899人、女性5418人、女性比率26.7%)で、論文式合格者数は1544人となり、合格率は同▲0.1ポイントの7.6%だった。

短答式試験合格者数は前年比6.3%増加の2103人、前年・前々年の短答式試験合格による短答式試験免除者数は同1人増の2089人で、合計同3.1%増の4192人が論文式試験を受験し、1544人が最終的に合格している。また、論文式試験の一部の試験科目について、合格発表の日から起算して2年を経過する論文式試験まで免除を受けることができる一部科目免除資格取得者は544人だった。

今回の合格者の最高年齢は61歳、最低年齢は18歳で、平均年齢は24.5歳。女性は全体の22.3%を占める345人。合格者の学歴は、43.4%(670人)が「大学卒業(短大含む)」、42.2%(652人)が「大学在学(短大含む)」。また、合格者の職業は、「会計士補」(5人)以外では、「学生」(56.2%)・「専修学校・各種学校受講者」(7.4%)が63.6%(981人)を占め、次いで「無職」が18.7%(289人)などだった。

なお、2023年試験の合格点は52.0%以上の得点比率(偏差値による)だったが、試験科目のうち1科目につき得点比率が40%未満のものがある場合は不合格となった。合格率は7.6%、短答式試験受験者等の合格率は11.5%だった。一部科目免除資格取得の得点は、55.8%以上の得点比率で、合格発表の日から起算して2年を経過する日までに行われる論文式試験において、当該科目が申請により免除される。

試験結果の概要は↓
https://www.fsa.go.jp/cpaaob/kouninkaikeishi-shiken/r5shiken/ronbungoukaku_r05/01.pdf