2017-07-28
税理士試験は、税理士法に基づき、1951(昭和26)年から毎年1回、国税庁設置の国税審議会が実施する国家試験だが、その受験申込者数の減少が続いている。来月8日から3日間行われる2017年度の税理士試験が近づいてきたが、国税庁がこのほど公表した「2017年度(第67回)税理士試験受験申込者数」によると、申込者数は4万1242人で前年度に比べ6.4%(2802人)減と今年も前年割れとなったことが分かった。
税理士受験者数は、2011年度に6万人の大台を割って以降、5年前の2013年度に5万5332人だったが、翌2014年度は4万9876人と5万人台も割り、その後、2015年度4万7145人、2016年度4万4044人と推移。今回も前年度に比べて6.4%(2804人)減少しており、5年前と比べると4分の3(約75%)まで減少している。また、科目別受験申込者総数も7.1%減少の6万3440人となっている。
科目別の受験申込者数をみると、最も多いのは今年も「簿記論」で1万7453人。次いで、「財務諸表論」1万4664人、「消費税法」1万837人、「法人税法」6744人、「相続税法」4439人、「国税徴収法」2886人、「所得税法」2489人、「固定資産税」1367人、「酒税法」1082人、「事業税」776人と続き、最も少ないのが「住民税」の703人だった。このうち、前年度よりも増加しているのは「国税徴収法」(9.8%増)のみとなっている。
なお、2017年度の税理士試験は、8月8日〜8月10日の3日間、全国12の受験地で行われ、初日は簿記論・財務諸表論・消費税法又は酒税法、2日目は法人税法・相続税法・所得税法、3日目は固定資産税・国税徴収法・住民税又は事業税の各科目を実施する。合格発表は12月15日。ちなみに、昨年の第66回試験では、3万5589人が受験し、合格科目が5科目に達した756人の税理士が誕生している。
この件については↓
http://www.nta.go.jp/sonota/zeirishi/zeirishishiken/shiken/67/moshikomi.htm