税務職員採用試験申込者、昨年度比3.3%増の8592人

人事院がこのほど発表した高校卒業程度を対象とする2017年度税務職員採用試験(旧国家公務員採用三種試験税務職)申込状況によると、申込者数は8592人で、昨年度(8317人)に比べ275人(3.3%)増となったことが分かった。このうち、女性の申込者数は2488人で昨年度(2346人)に比べ142人(6.1%)増加し、申込者総数に占める割合は29.0%で昨年度(28.2%)に比べ0.8ポイント上昇している。

女性の申込割合をみると、2014年度に27.3%と30%を切って以降は2015年度27.6%、2016年度28.2%と徐々に上昇しているものの、30%台に戻っていない。ただし、合格者数に占める女性の割合は、2014年度以降でも34%程度となっており、女性のほうが試験に強い傾向があるようだ。ともあれ、少子高齢化が進むなか、女性の活躍が期待されているが、税務の職場を希望する高卒女性の割合は増えていないのが現状のようだ。

採用試験は、1次試験(学科)を9月3日に、2次試験(人物試験・身体検査)を10月11日〜20日のうち指定された日に実施、最終合格者は11月14日に発表され、合格者には書面で通知される。2017年度採用試験合格者の国税局採用は2018年4月なので、採用年度は2018年度になる。採用されると税務大学校に入校し、普通科78期生として1年間の全寮制の研修をした後、各税務署に配属される。

給与は、研修期間中は行政職棒給表(一)1級5号棒の棒給月額14万6100円が支給され、卒業すると税務職棒給表1級7号棒の棒給月額16万8100円が支給される。この他諸手当が支給される。なお、国家公務員の新規採用は、民主党政権下で2011〜13年度まで行われた国家公務員の新規採用抑制方針を受け、特に2012年度は187人の採用に落ち込むなど厳しい採用となっていた。

しかし、自民党政権となってからは反動で減員分を補う採用が続き、ここ3年間は700~800人程度を採用。2017年度の採用予定数は780人程度となっている。

2017年度国家公務員採用一般職試験(高卒者試験)等の申込状況は↓
http://www.jinji.go.jp/kisya/1708/29kousotsumoushikomi.htm