2018-10-19
国税庁がこのほど発表した今年6月までの1年間(2017事務年度)における源泉所得税の課税事績によると、同事務年度における源泉所得税額は18兆1517億円で、前事務年度に比べ6.1%(1兆1138億円)増加し、2年ぶりの増加となった。これを主な所得についてみると、「給与所得」は、企業業績の改善もあり、3.4%(3602億円)増の10兆8460億円と、税額全体のほぼ6割(59.8%)を占めた。
また、株式市場の活発化等により、「配当所得」の税額が8.9%(3485億円)増の4兆2625億円、「特定口座内保管上場株式等の譲渡所得等」が137.2%(3227億円)増と約2.4倍増の5580億円、「報酬料金等所得」が1.3%(157億円)増の1兆2255億円、「利子所得等」が10.3%(346億円)増の3711億円、「非居住者等所得」が6.0%(373億円)増の6576億円と、「退職所得」(▲2.2%減の2310億円)以外の全ての項目が増加した。
また、源泉徴収義務者数の状況をみると、2018年6月30日現在、「給与所得」は、「本店法人」の源泉徴収義務者数は235万3千件(前年比0.4%増)、「支店法人」が2万9千人(同0.7%増)、「官公庁」が1万1千人(同▲0.7%減)、「個人」が102万6千人(同▲1.5%減)、「その他」が11万7千人(同▲0.3%減)で、給与所得合計では353万6千件と、前年に比べ▲0.2%(7千件)減少していることが分かった。
一方、「利子所得等」の源泉徴収義務者数は3万6千件で、前事務年比▲4.9%減、「配当所得」の源泉徴収義務者数は14万5千件、同2.1%増、「特定口座内保管上場株式等の譲渡所得等」の源泉徴収義務者数は1万2千件で、同▲1.3%減、「報酬料金等所得」の源泉徴収義務者は284万9千件で、同0.1%増、「非居住者等所得」の源泉徴収義務者数は3万5千件、同2.5%増となっている。
この件については↓
http://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2018/hojin_shinkoku/pdf/hojin_shinkoku.pdf