つみたてNISA、昨年1年間で100万口座を突破

金融庁が13日に発表した「NISA・ジュニアNISA口座の利用状況調査」によると、2018年1月に開始した「つみたてNISA」の口座数は、2018年12月末時点(速報値)で約104万口座と、1年間で100万口座を突破したことが分かった。同口座数は2018年9月末時点から18.4%増加し、NISA口座数全体の増加に大きく寄与。また、つみたてNISAは、20~40代が65%を占めるなど、個人投資家のすそ野が広がりつつある。

NISA(一般・つみたて)の総口座数は、2018年12月末時点で1246万6912口座、うち、「一般NISA」は1142万9743口座、昨年1月から開始した「つみたてNISA」の口座数は103万7169口座。NISA(一般・つみたて)の総買付額は、15兆7218億3403万円、うち、「一般口座」は15兆6290億8749万円(投資利用枠設定口座は911万3808口座)、「つみたてNISA」の買付額は927億4654万円だった。

つみたてNISA口座開設者の傾向をみると、一般NISAと比べ、20代~40代による口座開設の割合が多いことが特徴。一般NISAの口座開設者は、60歳代が23%で最多、次いで70歳代が21%で、20歳代~40歳代の口座開設者は計約3割(29%)に過ぎない。一方、つみたてNISAの口座開設者は、40歳代が26%で最多、次いで30歳代が24%など、20歳代~40歳代が6割半ば(65%)を占めている。

金融庁が主な金融機関8社を対象にヒアリングしたところ、つみたてNISAの口座は、「非稼働の一般NISA」からの切替えが11%、「新規の口座開設」が70%と大半を占めた。つみたてNISAは、年間投資上限額は40万円と一般NISA(120万円)の3分の1だが、投資した金融商品の売却益や配当の非課税期間は20年(2018~2037年)と一般NISAの4倍に延びており、少額からの長期間の積立投資を促す狙いがある。

なお、2018年12月末時点のジュニアNISAの口座数は31万2735口座、その買付額は1162億3197万円となっている。2016年1月からスタートしたジュニアNISAは、祖父母や両親が子や孫のために金融機関に専用口座(未成年者口座)を開設して投資する場合、年間80万円の非課税枠を設ける制度。

同調査結果は↓
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20190213/01.pdf