2018年の酒類の輸出金額、7年連続で過去最高額を記録

2018年の酒類の輸出金額は618億2600万円(対前年比13.4%増)となり、7年連続で過去最高額を記録したことが、国税庁がこのほど公表した酒類の輸出金額・輸出数量の動向で分かった。また、2018年の酒類の輸出数量は、約17万5496キロリットル(同3.9%増)となり、こちらも過去最高の水準となった。10年前の2008年と比べると、輸出金額は約3.7倍に、輸出数量は約3.9倍にそれぞれ大きく伸びている。

2018年の国(地域)別輸出金額は、上位10ヵ国(地域)全てで増加した。上位3ヵ国(地域)は、「アメリカ合衆国」が131億1000万円(対前年比9.1%増)、「大韓民国」が110億6600万円(同2.9%増)、「中華人民共和国」が65億4100万円(同49.3%増)で昨年の5位から3位に上昇。以下、「台湾」59億1000万円(同11.3%増)、「香港」58億2100万円(同21.4%増)、「フランス」33億3300万円(同3.3%増)と続いている。

2018年の品目別輸出金額は、焼酎とワインを除き前年を上回っている。輸出金額は、「清酒」が222億3200万円(対前年比19.0%増)で最も多く、以下、「ウイスキー」が149億7800万円(同9.8%増)、「ビール」128億7400万円(同0.0%)、「リキュール」56億7200万円(同13.9%増)と続いている。清酒、リキュールについては対前年比で二ケタの伸びを示しており、ウイスキーなども堅調に増加している。

2018年の清酒の輸出金額は約222億円、輸出数量は約2万5747キロリットル(対前年比9.6%増)となり、いずれも9年連続で過去最高となった。清酒の国(地域)別の輸出金額をみると、「アメリカ合衆国」が約63億円(同4.5%増)で最も多く、次いで「香港」約38億円(同34.8%増)、「中華人民共和国」約36億円(同34.8%増)、「大韓民国」約22億円(同18.7%増)、「台湾」約14億円(同42.4%増)の順に多い。

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https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/sake_yushutsu/sake_yushutsu.pdf