つみたてNISA、3月末で約127万口座まで増加

2018年1月に開始した「つみたてNISA」の口座数は、2019年3月末時点で約127万口座まで増加したことが、金融庁が発表した「NISA口座・ジュニアNISA口座の利用状況調査」で分かった。つみたてNISA口座数は2018年12月末時点から約23%増加し、NISA口座数全体の増加に大きく寄与している。また、つみたてNISAは、20歳~40歳代が約66%を占めるなど、個人投資家のすそ野が広がりつつある。

NISA(一般・つみたて)の総口座数は、2019年3月末時点で1282万5011口座(2018年12月末から2.3%増)、うち、「一般NISA」は1155万823口座(同0.4%増)、「つみたてNISA」の口座数は127万4188口座(同22.9%増)。NISA(一般・つみたて)の総買付額は約16兆4866億円(同4.8%増)で、うち、「一般口座」は約16兆3534億円(同4.6%増)、「つみたてNISA」は約1332億円(同43.1%増)だった。

つみたてNISA口座開設者の傾向をみると、一般NISAと比べ、20歳代~40歳代による口座開設の割合が多いことが特徴。一般NISAの口座開設者は、60歳代が約21%で最多、次いで70歳代が約19%で、20歳代~40歳代の口座開設者は合計で約33%に過ぎない。一方、つみたてNISAの口座開設者は、40歳代が約26%で最多、次いで30歳代が約25%など、20歳代~40歳代が6割半ば(66.2%)を占めている。

なお、ジュニアNISAについては、取扱全金融機関335法人を集計した結果、2019年3月末時点のジュニアNISAの口座数は、31万8267口座(2018年12月末から1.9%増)、その買付額は1303億3372万円(同12.0%増)となっている。2016年1月からスタートしたジュニアNISAは、祖父母や両親が子や孫のために金融機関に専用口座(未成年者口座)を開設して投資する場合、年間80万円の非課税枠を設ける制度。

同調査結果は↓
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa/20190702/01.pdf