2019年酒類の輸出金額、8年連続で過去最高額を記録

2019年の酒類の輸出金額は660億8300万円(対前年比6.9%増)となり、8年連続で過去最高額を記録したことが、国税庁が公表した酒類の輸出動向で分かった。10年前の2009年と比べると、輸出金額は約4.3倍に大きく伸びている。2019年の国(地域)別輸出金額は、上位10ヵ国(地域)のうち、「大韓民国」(対前年比▲44.4%)、「オーストラリア」(同▲4.8%)以外の8ヵ国(地域)で増加した。

上位3ヵ国(地域)は、「アメリカ合衆国」が156億6200万円(対前年比19.5%増)、「中華人民共和国」が101億1700万円(同54.7%増)と大きく増加して2位に上昇、「香港」が62億5300万円(同7.4%増)となった。以下、「台湾」61億9800万円(同4.9%増)、「大韓民国」61億5100万円(同▲44.4%)、「オランダ」36億700万円(同45.5%増)、「シンガポール」34億4300万円(同9.4%増)と続いている。

2019年の品目別輸出金額は、ビールとワインを除き前年を上回った。輸出金額は、「清酒」が234億1200万円(対前年比5.3%増)で最も多く、以下、「ウイスキー」が194億5100万円(同29.9%増)、「ビール」91億6500万円(同▲28.8%)、「リキュール」64億4000万円(同13.5%増)と続いている。ウイスキー、リキュール、「ジン・ウォッカ」(54.1%増の34億200万円)については対前年比で二ケタの伸びを示している。

2019年の清酒の輸出金額約234億円は10年連続で過去最高となった。清酒の国(地域)別の輸出金額をみると、「アメリカ合衆国」が67億5700万円(対前年比7.0%増)で最も多く、次いで「中華人民共和国」が50億100万円(同39.4%増)と大きく増加し、「香港」39億4300万円(同4.5%増)、「大韓民国」13億6000万円(同▲38.5%増)、「台湾」約13億5900万円(同0.6%増)、「シンガポール」8億5700万円(同2.3%増)の順に多い。

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http://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2019/sake_yushutsu/01.pdf