2021-01-12
新型コロナウィルス感染拡大が続くなか、2020年分所得税等の確定申告の受付がいよいよ2月16日からスタートするが、国税庁では、感染拡大防止のため来場者に向けて入場整理券を配布すると同時に、e-Taxの利用を改めて強く呼びかけている。確定申告期間中は税務署が1年間で最も“密”になることから、申告会場内の混雑緩和を図るため、入場できる時間枠を指定した「入場整理券」を配ることとした。
申告会場内の混雑緩和策としては、これまで事前予約による申告相談を行ってきたが、同施策は2020年12月をもって一時終了。税務署ごとに順次、入場整理券による申告相談体制に移行していくという。入場整理券は各会場で当日配布されるが、LINEを通じたオンライン事前発行もできる。国税庁LINE公式アカウントのトーク画面から「相談を申し込む」を選択し、税務署や来場希望日時を選択して「申込」をタップすれば完了する。
申告会場ではこの申込み完了画面を提示して入場する。入場整理券の配付状況に応じて、後日の来場をお願いする場合があるという。当日の配付状況は、国税庁ホームページから確認できる(2021年2月16日掲載開始予定)。国税庁では、確定申告会場における感染防止対策として、入場時の検温の実施、マスクの着用、手指の消毒のほか、必要最小限の人数での来場を呼びかけている。
また国税庁では、確定申告会場への来場を検討している人に向け、新型コロナウィルスの感染リスク軽減のために、自宅から利用できるe-Taxの利用を改めて強く呼びかけている。同庁ホームページの「確定申告書等作成コーナー」で申告書を作成してe-Taxで送信する場合、「マイナンバーカード方式」と「ID・パスワード方式」の選択ができる。方式によって事前に用意するものやパソコンの利用環境が異なるので注意が必要だ。
マイナンバー方式の場合は、マイナンバーカードとマイナンバーカード読取対応のスマートフォン又はICカードリーダライタを利用してe-Taxができる。ID・パスワード方式の場合は、税務署で発行された届出完了通知を利用してe-Taxができる。この場合、マイナンバーカードやマイナンバーカード読取対応のスマートフォン又はICカードリーダライタは不要となる。