2020年酒類の輸出金額、9年連続で過去最高額を記録

2020年の酒類の輸出金額は約710億3000万円(対前年比7.5%増)となり、9年連続で過去最高額を記録したことが、国税庁が公表した酒類の輸出動向で分かった。10年前の2010年と比べると、輸出金額は約4倍に大きく伸びている。2020年の国・地域別輸出金額は、上位10ヵ国(地域)のうち、「中華人民共和国」(対前年比70.9%増)、「香港」(同59.5%増)、「台湾」(同5.5%増)などの6ヵ国(地域)で増加した。

特に、「中華人民共和国」は約172億9200万円(対前年比70.9%増)と大きく伸びてトップに浮上、「アメリカ合衆国」は約138億4000万円(同▲11.6%)と減少も2位、「香港」が約99億7500万円(同59.5%増)と、ここまでが上位3ヵ国・地域。以下、「台湾」約65億4100万円(同5.5%増)、「シンガポール」約38億2900万円(同11.2%増)、「フランス」約31億8500万円(同▲7.4%)、「オランダ」約30億6200万円(同▲15.1%)と続く。

2020年の品目別輸出金額は、「ウイスキー」が約271億1500万円(対前年比39.4%増)と大きく増加してトップ、次いで、「清酒」約241億4100万円(同3.1%増)、「リキュール」約86億2300万円(同33.9%増)と続く。以下、「ビール」57億7200万円(同▲37.0%)、「ジン・ウォッカ」約20億1900万円(同▲40.7%)、「焼酎」約12億100万円(同▲23.0%)と二ケタの減少、「ワイン」は約3億4800万円(同99.8%増)と大きく伸びた。

2020年の清酒の輸出金額約241億円は11年連続で過去最高となった。清酒の国・地域別の輸出金額は、「香港」が約61億7800万円(対前年比56.7%増)と大きく増加して最多、以下、「中華人民共和国」約57億9200万円(同15.8%増)、「アメリカ合衆国」約50億7000万円(同▲25.0%)、「台湾」約14億3000万円(同5.3%増)、「シンガポール」約11億1300万円(同30.0%増)、「大韓民国」約9億7900万円(同▲28.0%)の順に多い。

この件については↓
https://www.nta.go.jp/information/release/kokuzeicho/2020/sake_yushutsu/0021001-122.pdf