2020年度のe-Tax利用件数は約5003万5千件

2020年度のe-Taxの利用合計件数は5003万4789件で前年度に比べて18.4%増加したことが、国税庁が公表した2020年度におけるe-Tax(国税電子申告・納税システム)の利用状況で分かった。このうち、2014年9月に策定したオンライン手続き(2016年11月に改定)の利便性向上に向けた「財務省改善取組計画」における改善促進手続きの利用件数は、2828万7080件で前年度に比べ7.9%増と順調に推移している。

項目別の利用件数は、改善促進手続きでの申告関係では、「所得税」1422万417件、「法人税」242万4547件、「消費税(法人)」174万9338件、「消費税(個人)」89万7514件、「印紙税」8万8760件、「酒税」3万7877件。同申請・届出等は、「給与所得の源泉徴収票等(6手続き)」248万8775件、「利子等の支払調書」7493件、「納税証明書の交付請求」24万7718件、「電子申告・納税等開始(変更等)届出書」610万3817件だった。

前年度と比べると、「利子等の支払調書」(▲0.9%)、「電子申告・納税等開始(変更等)届出書」(▲1.8%)以外の項目は順調に増加。一方、改善促進手続き以外でみると、上記以外の「申請・届出等手続き」は前年度から44.0%増の1139万7759件、「納付手続き」は同27.3%増の1034万9950件と大幅に伸びた。以上のように、本年3月末現在のe-Taxの利用件数は順調に増加していることが明らかになった。

2020年度におけるe-Taxの普及・定着に向けた新たな取組みをみると、法人税の申告について、2020年4月以後終了事業年度分の申告から、e-Taxで法人税申告書及び財務諸表を提出した場合、国税・地方税当局間の情報連携により、法人事業税の申告における財務諸表の提出を不要とした(2020年4月~)。e-Taxの推奨環境に、「Google Chrome」及び「Microsoft Edge(Chromium)」を追加した(2020年5月~)。

さらに、法定調書を電子的提出する際のファイル形式について、従来のXML形式に加え、新たにCSV形式による提出も可能に(2021年1月~)、e-Taxによる提出に対応していなかった申請書・届出書等について、イメージデータ(PDF形式)による提出を可能に(2021年1月~)、個人納税者のダイレクト納付の利用届出や振替納税に係る口座振替依頼書について、e-Tax による提出を可能とした(2021年1月~)などがある。

この件については↓
https://www.e-tax.nta.go.jp/topics/0308pressrelease.pdf