2021-09-10
国税庁では、国税電子申告・納税システム(e-Tax)を利用しやすいシステムとするため、e-Taxホームページ及び確定申告書等作成コーナーにおいて、アンケートを実施している。今年2月から5月にかけて実施したアンケート調査結果(有効回答数29万5080件)によると、e-Taxの利用満足度は67.5%、確定申告書等作成コーナーの利用満足度は88.3%にのぼった。
e-Taxや確定申告書等作成コーナーを利用するきっかけとなったものは、「国税庁ホームページ(e-Taxホームページ)」が45.2%と最も多く、次いで、「税務署からの案内文等」(22.9%)、「テレビ・ラジオ」(8.3%)となった。利用した手続き(複数回答)は、「所得税申告」が72.7%と圧倒的に多く、次いで、大きく離れて「申請・届出手続き」(1.5%)、「消費税申告」(1.2%)、「納税手続き」(1.0%)が続いた。
利用しようと思った理由(複数回答)については、「税務署に行く必要がない」が84.8%と最も多く、次いで、「税務署の閉庁時間でも申告書等の提出(送信)ができる」(61.5%)、「申告書の作成・送信が容易である」(53.2%)、「パソコン(インターネット)を活用できる」(51.0%)、「申告内容の履歴が残り、管理しやすい」(40.9%)、「ペーパレス化が図られる」(36.0%)などの理由が挙げられている。
事前手続きの評価について「(とても)スムーズにできた」との回答割合は、「電子証明書のe-Taxへの登録」が66.9%で最も高く、次いで、「電子証明書やICカードリーダライタの取得設定」が61.2%、「開始届出書の送信(利用者識別番号の取得)、マイナンバーカードの利用開始手続き」が61.4%、「事前準備(事前準備セットアップツールの適用等)」が58.0%と続き、スムーズにできたとの回答が6割前後を占めた。
なお、e-Taxを利用していない(又は利用をやめた)人(13万814件)の理由では、「ICカードリーダライタの取得に費用や手間がかかるから」が30.4%で最も多く、次いで、「電子証明書の取得(更新)に費用や手間がかかるから」(24.7%)が続き、この2つの理由が5割半ばを占めている。以下、「セキュリティに不安があり、インターネットを利用したオンライン申請には抵抗があるから」が6.8%だった。