チャットボットでのインボイス制度相談がスタート

チャットボットは、これまで所得税の確定申告や年末調整に関する相談で利用されてきたが、5月12日からはインボイス制度に関する相談受付けがスタートした。チャットボットとは、「チャット(会話)」と「ロボット」を組み合わせたAI(人工知能)の税務職員「ふたば」のこと。医療費控除や住宅ローン控除など問い合わせが多い質問を入力すると自動回答するシステムで、土日、夜間も含め24時間利用できる。

チャットボットが対応しているインボイス制度に関する相談は、インボイス制度の概要に関すること、登録申請の手続きに関すること、インボイス発行事業者の情報の公表(公表サイト)に関すること、インボイスの作成に当たっての留意点に関すること、売手の留意点(インボイス発行事業者の義務)に関すること、買手の留意点(仕入税額控除の要件)に関すること、消費税の基本的な仕組みに関することなどに対応している。

チャットボットの冒頭画面では、利用に際して質問の意図をAIが認識しない場合には表現を変えて再度入力してみることや、相談範囲について、それぞれ過去の年分には対応していないこと、また、回答は専門用語を一般的な用語に置き換えて説明している場合があるため、回答に不明な点がある場合にはタックスアンサー等を確認すること、などの注意点が挙げられている。

2023年10月からスタートするインボイス制度は、2022年度税制改正において、登録日から課税事業者となる経過措置期間が2023年10月1日から2029年9月30日まで6年間延長されたが、認識不足なども含めて未だ準備が整っていない事業者も少なくない。インボイス(適格請求書)の交付にはインボイス発行事業者登録などの事前準備が必要となるため、国税庁では早めの準備が必要と注意を呼びかけている。

「チャットボット(ふたば)に質問する」は↓
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/chatbot/index.htm