2016年1年間の国税庁職員の懲戒処分は41人~人事院

人事院が発表した2016年における懲戒処分の状況によると、昨年1年間に何らかの懲戒処分を受けた一般職の国家公務員は、前年2015年に比べ21人減少の263人だったことが明らかになった。前年に1957年(昭和32年)の集計開始以来、初めて処分数が300人未満となったが、引き続き過去最低を更新した。処分数(263人)の在職者数(29万1016人)に占める割合の全府省等平均は0.09%(前年0.08%)となっている。

処分数を府省等別にみると、「法務省」が前年より12人増加の74人で今年も最も多く、以下、「国税庁」が同1人減の41人、「厚生労働省」が同10人減の39人、「国土交通省」が同4人減の27人、「海上保安庁」が同3人減の17人で続く。このうち国税庁は、2012年29人→13年35人→14年55人と増加傾向にあったが、15年(42人)、16年は2年連続で減少した。構成比でみると、「法務省」が28.1%を、「国税庁」は15.6%を占めている。

処分を事由別にみると、ここ数年増加傾向にある窃盗、暴行等の「公務外非行関係」が122人と全体の約46%を占めて圧倒的に多く、次いで、欠勤、勤務態度不良等の「一般服務関係」が40人、「交通事故・交通法規違反関係」が32人、業務処理不適正、報告怠慢等の「通常業務処理関係」が25人、「監督責任関係」が16人、「横領等関係」が15人、倫理法違反等の「収賄・供応等関係」が7人などの順となっている。

その処分内容は、最も重い「免職」が10人、「停職」が54人、「減給」が137人、「戒告」が62人だった。国税庁の41人の処分内容は、「免職」が2人(前年2人)、「停職」が4人(同4人)、「減給」が31人(同27人)、「戒告」が4人(同9人)で、処分で一番重い免職の人数は前年と同数となった。また、国税庁の処分数(41人)が在職者数(5万7092人)に占める割合は0.07%(同0.07%)だった。

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