ゲーム理論 ~囚人のジレンマ~

こんにちは、濵川です。

昨年末、ふるさと納税の返礼品を選んでいるときに初めて

自分がめちゃくちゃイクラを好きだということに気付きました。

 

さて今回は私が大学時代に専攻していた「ゲーム理論」と、

その代表例となる「囚人のジレンマ」のお話をしたいと思います。

 

ゲーム理論というのは経済学の一分野で、平たく言うと「個人個人や社会全体の

選択・意思決定について、最適な解を数学的に分析しようぜ!」という学問です。

 

そんなゲーム理論の中でも有名な「囚人のジレンマ」というものがあります。

以下のような条件で、ある事件の共犯と見られる容疑者AとBがいるとします。

AとBの選択について、最適な解を考えてみてください。

■AとBは別々の部屋で尋問を受けている(つまり、互いに相談はできない)

■AとBは罪状について「自白」あるいは「黙秘」を選択する

■二人とも「黙秘」した場合、二人の懲役は2年となる

■一人が「自白」、もう一人が「黙秘」した場合、「自白」した方は無罪放免、「黙秘」した方は懲役10年となる

■二人とも自白した場合、二人の懲役は5年となる

 

つまり、「自白」は裏切り行為、「黙秘」は協調行為ということになります。

 

さて、ではAの立場になって、取るべき選択を考えてみましょう。

①Bが「黙秘」を選んだ場合:Aは「自白」すれば無罪、「黙秘」すれば懲役2

②Bが「自白」を選んだ場合:Aは「自白」すれば懲役5年、「黙秘」すれば懲役10

このように、Bがどちらを選んだ場合でも、Aは「自白」をした方が刑期を短くできます。

条件は完全に同じですので、Bの立場で考えた場合も同様です。

したがって、ABともに「黙秘」していれば互いに懲役2年で済むところを、

結局二人そろって「自白」し、仲良く5年の刑期を全うすることになってしまうのです。

 

このように、「個々の最適な選択」の結果が「全体の最適な選択」にならないことから

「ジレンマ」と呼ばれる訳ですが、こうした現象はこの社会の様々なところで

見ることができます。(社会的ジレンマ)

 

なかなかに面白いので、興味を持った方は是非調べてみてくださいね。

以上、濵川でした。

 

―――――――――――――――――――――――――――

㈱関内会計は、

挑戦する経営者を応援します!

会社設立・税務・会計等で気になることがありましたら、

お気軽にご相談ください。

https://www.kannaikaikei.jp/

 

〒231-0013 横浜市中区住吉町1-14 第一総業ビル3階

TEL:045(680)4301

―――――――――――――――――――――――――――