2019-06-28
こんにちは、濵川です。
昨年末、ふるさと納税の返礼品を選んでいるときに初めて
自分がめちゃくちゃイクラを好きだということに気付きました。
さて今回は私が大学時代に専攻していた「ゲーム理論」と、
その代表例となる「囚人のジレンマ」のお話をしたいと思います。
ゲーム理論というのは経済学の一分野で、平たく言うと「個人個人や社会全体の
選択・意思決定について、最適な解を数学的に分析しようぜ!」という学問です。
そんなゲーム理論の中でも有名な「囚人のジレンマ」というものがあります。
以下のような条件で、ある事件の共犯と見られる容疑者AとBがいるとします。
AとBの選択について、最適な解を考えてみてください。
■AとBは別々の部屋で尋問を受けている(つまり、互いに相談はできない)
■AとBは罪状について「自白」あるいは「黙秘」を選択する
■二人とも「黙秘」した場合、二人の懲役は2年となる
■一人が「自白」、もう一人が「黙秘」した場合、「自白」した方は無罪放免、「黙秘」した方は懲役10年となる
■二人とも自白した場合、二人の懲役は5年となる
つまり、「自白」は裏切り行為、「黙秘」は協調行為ということになります。
さて、ではAの立場になって、取るべき選択を考えてみましょう。
①Bが「黙秘」を選んだ場合:Aは「自白」すれば無罪、「黙秘」すれば懲役2年
②Bが「自白」を選んだ場合:Aは「自白」すれば懲役5年、「黙秘」すれば懲役10年
このように、Bがどちらを選んだ場合でも、Aは「自白」をした方が刑期を短くできます。
条件は完全に同じですので、Bの立場で考えた場合も同様です。
したがって、ABともに「黙秘」していれば互いに懲役2年で済むところを、
結局二人そろって「自白」し、仲良く5年の刑期を全うすることになってしまうのです。
このように、「個々の最適な選択」の結果が「全体の最適な選択」にならないことから
「ジレンマ」と呼ばれる訳ですが、こうした現象はこの社会の様々なところで
見ることができます。(社会的ジレンマ)
なかなかに面白いので、興味を持った方は是非調べてみてくださいね。
以上、濵川でした。
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